2020.04.01
古くから日本人に愛されてきた納豆。その健康効果は広く評価され、日本だけでなく海外からも注目されています。納豆の栄養価や納豆菌、独自の成分など、健康維持に欠かせないものがたっぷり!
豆腐や味噌、醤油など、日本人の食生活に馴染み深い大豆。
大豆は「畑の肉」と称されるように、大豆タンパク質は、必須アミノ酸をバランスよく含み、動物性のタンパク質に引けを取りません。他にもビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウムなどさまざまな栄養成分をたっぷり摂ることができる優秀な食品です。
その栄養価の高さから「健康日本21」において、「豆類1日100g 以上」の積極的な摂取が推奨されています。
平安時代の医術書として有名な 『医心方』には、
・蒸したり、煮たりして食べれば、その働きは米に勝る
・煮豆を汁ごと食べると、いっさいの体の毒気を除く
と記載があり、古代の日本人にとって健康を守ってくれる魔法のような力を持った食べ物だったことがわかります。
大豆を納豆菌が発酵させることで、多くの栄養素が増えるのです。
さらに、発酵するときに栄養素を細かく分解することで吸収率が上がり、効率よく栄養を摂取できるようになります。これらはすべて納豆菌のおかげなのです。
大豆が納豆になると、大豆にはない有用成分も生まれます。
たとえば納豆の糸を引く「ねばねば」。これを作りだすのが納豆菌です。
他にも、サラサラ成分として話題のナットウキナーゼ、エイジングケアの本命といわれるポリアミン、カルシウムサポート成分のビタミンK₂、納豆のネバネバの主成分であり、不要なものを出すサポートをするポリグルタミン酸など、これらは大豆を発酵させるときに納豆菌がつくりだす天然の有用成分です。
2019年1月21日(月)に放送された、TBSの番組【名医のTHE太鼓判!】
「最も健康に効果的な食材を現役医師100人が選ぶ、食材総選挙」という特番で第1位に、なんと「納豆」が選ばれました。
納豆だけが持つ【納豆菌】に、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果や、腸内環境を整える効果があるというもので、医師が選ぶ最強の食材として紹介されました。
「納豆は健康にいい」という事は誰もが知っていますが、「納豆の何が健康にいいのか?」説明できる人は少ないようです。その秘密は納豆菌にあります。納豆菌は、大豆を発酵させて納豆になるときにさまざまな有用成分をつくりだします。さらに納豆菌は、私たちの「腸内環境を整える」という最大の強みがあるのです。
納豆菌は、増殖に適さない環境になったとき、 生きるための手段として耐久性の高い特殊な殻をつくることができます。
この殻のことを芽胞(がほう)といいます。
この状態になると、乾燥や寒さ、100度以上の熱、酸性やアルカリ性、紫外線や真空状態、そして宇宙にも耐える。土の中では約90年近く生存できるともいわれています。
この納豆菌が持つパワーに医療業界をはじめ、様々な分野が注目しています。農学博士で東京農業大学名誉教授でもある発酵学の第一人者、小泉武夫氏によると、食文化が違う海外の国々に行く時は、必ず乾燥納豆を持っていくのだとか。これは納豆菌が善玉菌を増やすことと、納豆菌が生み出す抗菌成分が深く関係しているといわれています。このことから、衛生面で心配になる災害時にも納豆菌をとった方がいいといわれています。
納豆菌は、納豆作りには欠かせない唯一無二の存在。
細胞分裂で増え、繁殖力が非常に強く、40〜50度の適温適湿になると増殖が活発になります。 芽胞を持つ納豆菌は熱や酸に非常に強い耐性をもっているため、胃酸に負けず、胃をらくらく通過し、生きたまま腸まで届いて勢いよく増殖します。乳酸菌など腸内環境に良いとされる菌は、胃酸に弱く、腸まで届くことが難しいとされています。
一方、生きたまま腸まで届いた納豆菌は、下痢や便秘の原因となる悪玉菌をやっつけたり、善玉菌を増やしたりする働きをします。また、もともと体内に棲んでいるビフィズス菌や乳酸菌と相性が良く、サポーターとしても優れた働きをしてくれるのです。
つまり納豆菌は、腸内細菌バランスを整えるのに最適な菌。
日本人が昔から食べてきたものなので、日本人に合う菌なのかもしれませんね。
参考文献:丸ごと小泉武夫 食マガジン
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