納豆菌SONOMONO株

 ヒトの「健康」へも良い影響を与える 
 複数の特徴を併せ持つ優良納豆菌 

「納豆菌SONOMONO株」

納豆菌の歴史

納豆菌は枯草菌の一種であり、正式な学術名を Bacillus subtilis var. natto(バチルス サブチリス ヴァリエーション ナットー)といいます。日本では古くから伝統的な発酵食品である「納豆」の製造に使われて来ました。納豆の食経験は 1,000年以上と言われていますが、そのはるか昔、人類が地球上に誕生する以前から生息していました。

納豆菌の特徴

納豆菌は非常に生育速度が速く、約 30分で 2倍に、約 3時間で 64倍に増えます。また、周りの環境が悪くなり、栄養源がなくなると“胞子(芽胞)”という形を取り休眠状態に入ります。胞子(芽胞)になると、100℃の熱や 0℃以下の低温状態だけでなく胃酸にも耐えられ、宇宙空間でも耐えられるのです。ほぼ無敵の状態になります。そして、周りの環境が良くなり、栄養源が得られると、再び栄養細胞の状態に戻り、生命活動を再開し増殖して行きます。

納豆菌は納豆の製造に使われるだけでなく、整腸作用があり胃薬(整腸薬)の原料の一つとしても使われています。ヒトの腸内で善玉菌として働き、また、乳酸菌の働きを助けます。そして、ポリアミン、ナットウキナーゼ、5-ALA など多くの機能性成分を作りヒトの健康に寄与しています。また、水質浄化や砂漠の緑化など環境の改善にも使われています。

納豆菌と一口に言っても、時には個性豊かな菌が出て来ることもあります。
大手納豆メーカーの研究開発部門では、自然界から数多くの納豆菌を分離したり、自社保有の菌株を育種法いくしゅほうにより選別し、特徴ある菌株を積極的に得ています。市販の“におわない”、“粘らない”、“ビタミンK が豊富”、“ナットウキナーゼが多い”などの特徴ある納豆の製造に使用されている菌がそれです。また、地方の老舗納豆屋の独特な納豆がそうであったりもします。これらの特徴ある納豆菌は「○○株」と名付けられ一般の納豆菌と区別されます。

「納豆菌SONOMONO株」の特徴

納豆菌SONOMONO株

「納豆菌SONOMONO株」は、プロテアーゼ活性が高く、匂いが控えめで、粘りも控えめという複数の特徴を併せ持つ優良納豆菌です。そして、「納豆菌SONOMONO株」と「佐賀県江北町産大豆ふくゆたか」の組合せにより風味の良い納豆が出来上がります。

納豆菌SONOMONO株

「納豆菌SONOMONO株」で製造した納豆乾燥粉末
(そのもの納豆)摂取による健康効果実証試験

 そして今回、江北町の方々の協力を得て、「納豆菌SONOMONO株」で製造した納豆乾燥粉末(「そのもの納豆™(納豆カプセル)」)摂取による腸内細菌叢への影響についての興味深い知見が得られました。
 江北町の町民モニター 204名(男性 99名、女性 105名)に参加頂き、約半分の103名(男性 51名、女性 52名)には約 60日間連続で「そのもの納豆™(納豆カプセル)」を摂取して頂き、摂取前と60日間摂取後に収集した大便検体から、最新の腸内細菌叢検査キットにより腸内細菌叢の変化を分析しました。
 その結果、「そのもの納豆™(納豆カプセル)」摂取群の男性では、プロピオン酸産生菌の増加の他、複数の菌属の増減が確認されました。プロピオン酸産生菌は、食物繊維や糖質などを代謝してプロピオン酸を産生する細菌です。腸内細菌がつくるプロピオン酸は、そのおよそ半分が大腸上皮細胞でエネルギー源として利用され、残りは肝臓におけるグルコースの合成に利用されます。また、プロピオン酸には、粘膜中の抗体を増加させて腸管免疫を強化する効果、回腸の蠕動運動を活発にする効果などがあります。
 一方、「そのもの納豆™(納豆カプセル)」摂取群の女性では、乳酸産生菌の増加の他、複数の菌属の増減が確認されました。乳酸産生菌は、食物繊維や糖質などを代謝して乳酸を産生する細菌です。 乳酸産生菌がつくる乳酸には、腸内環境を酸性に保ち、病原菌や悪玉菌の増殖を抑えることで腐敗物質などの有害物質の産生を抑制する効果や、腸管の蠕動運動を活発にすることによって便秘を改善するなどの整腸作用があります。

この様に、「納豆菌 SONOMONO株」は風味の良い納豆が出来るだけでなく、「納豆菌SONOMONO株」で製造した納豆乾燥粉末(「そのもの納豆™(納豆カプセル)」)の摂取により腸内細菌叢が変動し、健康への影響を与える可能性があることが確認されました。

そのもの株式会社は、これからも「納豆菌SONOMONO株」による健康効果の科学的検証を継続して参ります。