\ 1日のはじまりは朝食から /
「味噌汁、白ごはん、お漬物」を食べて出かけよう!
農業が盛んな江北町の朝は、白ご飯にお味噌汁、奈良漬けなど、まさに日本伝統の和食メニューで一日がはじまります。お米、味噌の原料である大豆、野菜、すべて地産地消で作られているのです。
味噌づくり体験レポート
「江北町女性の会」で味噌づくり
江北町では、昔から各家庭で味噌を手づくりしていましたが、時代の流れやライフスタイルの変化とともに、既製品の味噌を使うことが当たり前になりました。味噌づくりをしなくなった若い世代にも江北町の味噌づくりを引き継ごうという思いから、江北町女性の会のメンバーは年に1度、皆で集まって味噌づくりを行っています。昔から、大切に受け継がれてきた手仕事は、先人たちの知恵の結晶です。
地域の交流に。食育に。
大豆を煮て、潰し、塩と麹を混ぜ合わせた味噌種をこねたり、保存容器に詰めたりする仕込み作業はちょっとした労働ですが、家族や仲間とやると楽しく、子供たちに手伝ってもらえば、素晴らしい食育にもなります。
今はコロナ感染の影響により、手袋をつけなくてはならなくなりましたが、本来は素手でやることで、菌の多様性を取り入れて、さらに美味しくなると言われています。各家庭で味わいが変わる味噌
面白いことに同じ材料で作っても、各家庭に持ち帰った味噌はそれぞれ違う味わいになるそうです。各家庭の空気や湿度などの環境や声かけによって個性が出るのだとか。その味比べもまた、楽しみの一つだそうです。
手づくり味噌の味の決め手は、素材選び。
特に味噌の風味や香り、味のまろやかさも
「大豆」によって変化するようです。
江北町の土壌,土壌菌
そして…江北町の食を支えてきた、農作物を育てる土壌菌にも秘密が隠されているかもしれません。
土壌微生物とは、土壌中に生息する微生物の総称のことを指します。
農業生産にとって1番重要な役割を果たしてくれる“土”。土壌には元々棲み着いていた微生物が存在していると言われています。多種多様な微生物は、互いの生育を阻害する物質を生産したり、エサを奪い合うだけでなく、微生物同士が共存するものもいれば、農作物などの植物と共存関係になるものもいます。
この多様性は土壌環境を良好にすると言われ、化学肥料とは違い、微生物がもたらす土壌への変化は時間を要しますが、本来あるべき土壌微生物の生態バランスを整えてくれるため、化学肥料による栄養過多などの問題解決に役立つとも言われています。
今後、江北町の土壌や、土壌菌のはたらきについても掘り下げていきたいと考えております。