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【納豆×漢方】ツボ押しケア&漢方効果を高める「こな納豆」活用レシピ

【そのもの納豆×ツボ押し】元気が続く”ご自愛メソッド” 生薬としての納豆とツボ押しセルフケア【sonomono®︎】

納豆の原料でもある「大豆」は古くから漢方薬としても使用されてきました。
漢方で大豆を使う場合には、発酵されたものであることが一般的で「豆豉:トウチ」や「香鼓:コウシ」という呼び方をします。中でも塩を使わない「香鼓」は生薬として使用されます。

「香鼓」は麹菌で発酵させ糸を引くようなものではないため、私たちのイメージする納豆とは別のものではありますが、大豆を植物の菌で発酵させたものという点では同じ類のものということができます。

豆鼓(トウチ)

黒大豆に麹菌や塩を加え発酵させて作った中国の発酵食品

香鼓(コウチ)

黒大豆に塩を加えず発酵させてつくり、 淡豆鼓(たんとうし)とも呼ばれている

納豆(ナットウ)

蒸した大豆に納豆菌を加え発酵させてつくる日本を代表する発酵食品

「香鼓」のもつ漢方効果〈除煩:じょはん〉〈解表:げひょう〉〈健胃:けんい〉という、それぞれの効果を増幅させると言われるツボ押しケアに加え、それぞれの漢方効果を高める「こな納豆」活用レシピもご紹介します。

ヨガインストラクター

tomoさん

ヨガインストラクター養成講座も開催している、 yoga school バンデミエール(Vendemiaire)にてスタジオをサポートアップするメンバー。

  • 全米ヨガアライアンス RYT200
  • バンデヨガ・インテグレーション VYI200
  • バンデミエール認定マタニティヨガインストラクター(VYI/YWC)
  • バンデミエール認定産後ヨガインストラクター(VYI/YWC)
  • 漢方スタイリスト(日本漢方養生学協会)
  • 骨格ベクトレトレーニング インストラクター(骨格ベクトレ)

https://yogakko.com/inst/tomo/

目次

除煩(じょはん)のツボ/太衝(たいしょう)

除煩(じょはん)のツボ:太衝(たいしょう)

除煩(じょはん)とは、ちょっとしたイライラや体表の邪気を取り除くこと。
太衝(たいしょう)は、足の甲にあるツボです。親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあります。
感情のコントロールに関わる「肝:かん」の五臓に関係の深いツボのため、太衝を押して痛みのある方は、ストレスが溜まっている可能性が高いと言われています。

痛気持ち良い程度に押し込んで大丈夫!
深呼吸をしながら、息を吐く時に圧をかけるようにすると、除煩効果がさらに高まります!イライラする時、暑くて眠れない時、生理痛やPMSの緩和などにおすすめです。

解表(げひょう)のツボ/耳(みみ)

解表(げひょう)のツボ:耳

解表とは、発汗を通じて、体表面の邪気を取り除くことです。風邪の予防とも捉えられます。解表には耳のマッサージがおすすめです。耳にも様々なツボがありますが、耳の穴の後ろ側のくぼみは特に気管支や肺に関わり、耳の穴の前側は鼻に関わるとされています。鼻や気管支は乾燥の時期は特に、風邪菌が入ってきやすい場所。鼻詰まりや喉の不調を感じる時にはぜひ耳マッサージをしてみてください。また花粉などのアレルギー症状が辛い時にも効果的とされています。

解表(げひょう)のツボ:耳

耳の穴の後ろは、くぼみに指を入れ込み、くるくると回し撫でるようにして刺激します。耳の穴の前側のツボは、軟骨を摘み、上下左右に揺らしたり、回すように動かします。耳の周りはデリケートなので、優しく押したりさする程度でOK!

健胃(けんい)のツボ/足三里(あしさんり)

健胃(けんい)のツボ:足三里(あしさんり)

健胃とは、胃の機能を高めること。味覚や嗅覚を刺激して、唾液や胃液の分泌を促すことなどを通じて胃をはたらきやすくします。むかむかしたりキリキリしたり、胃痛・消化不良・食欲不振・下痢や嘔吐と、いろんな胃の不調がありますが、胃のトラブルに万能なのが足三里。ひざのお皿の下の外側のくぼみから指4本分下にあります。「胃:い」の経絡上にあり、胃をはじめとする身体全体の不調におすすめです。

押してみて気持ちの良いところを見つけたら、ぐっと押し込むように強く刺激してOK!両手でふくらはぎを包むようにして親指を添えて押すと力も入りやすくなります。市販の温灸を据えて温めるのもおすすめです。外出先での急な胃の痛みなどへの応急処置にも。

[納豆×漢方] おすすめの簡単レシピ

上記のツボ押しケアに加え、それぞれの漢方効果を高める「こな納豆」活用レシピもご紹介します。
簡単なものばかりなので、ぜひお試しください!

⚫︎除煩のこな納豆レシピ→
こな納豆マヨの夏野菜ディップ

マヨネーズ×こな納豆 ディップソース かける・混ぜるレシピ
https://sonomono.jp/recipe/basic/recipe-005/

酸味は「肝」の五臓を丈夫にすると言われます。酢が使われているマヨネーズとこな納豆を混ぜるだけの簡単ディップソースは除煩にぴったり!爽やかながらも尖りのない、優しい味わいに心が落ち着きます。

夏野菜は過剰な熱を取り除いてくれる効果のあるものがたくさん。イライラしたり、ほてりを感じる時、ストレスを感じている時などに、ぜひ試してみてください!

⚫︎解表のこな納豆レシピ
『こな納豆deだし茶漬け

風邪のひき始めなど、身体の表面が邪気にさらされている時は食欲がなくなったりもしますが、お茶漬けならサラサラと食べやすいですよね!こな納豆をトッピングすることで、解表効果にプラスして納豆の栄養も同時に摂り入れることができます。

実はビタミン類も豊富に含んでいる納豆。特にビタミンB2とB6は、免疫力や身体に菌が入らないようにするバリア機能を維持するためにも必要な栄養素です。

⚫︎健胃のこな納豆レシピ
こな納豆と梅干しのだし茶漬け

納豆がおなかに優しい食材であることは言わずもがな。消化酵素にはデンプンを分解するもの、タンパク質を分解するもの、脂肪を分解するものがありますが、納豆はこの3つを兼ね備えており、適切な消化にも力を貸してくれる食材です。

梅干しもまた、想像するだけでも唾液が出るという方もいるかもしれませんが、唾液や胃液の分泌を高めて消化吸収を助け、胃腸の蠕動運動を活発にして便通を促すという力を持っています。
おなかを元気にする最強タッグ。梅干しの酸っぱさがアクセントになりつつ、さっぱり食べられます。

ダイエット中の方は思い切ってご飯をなしにして、梅干しとこな納豆にお湯をかけるだけのスープとしていただくのもおすすめです!

最後に

漢方×納豆|バンデミエール tomoさん

漢方の視点から、納豆の持つ効果とそれを活かすツボ押しケアや簡単レシピをご紹介しました。
季節や日々の様々な出来事に、自然と変化していく私たちの心身。
好調な時ばかりということはなく、時にイライラしたり、風邪をひきそうになったり、食欲がなくなることもあるのが当たり前です。

大切なのは、そんな自分にまず、気づいてあげること。

そして、自分への優しさを思い出し、そっと身体をさすってみたり、元気になる食事をとってみたりして、適切に“ご自愛”することで、健やかさを保つことができるのかもしれません。

こな納豆を活用した簡単レシピや自分でできるツボ押しケアが、皆様のご自愛メソッドの参考となれば幸いです。

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