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【納豆博士が解説】 腸内フローラはいつ決まる?乳幼児期に腸内環境を整えることが重要!

生きて腸まで届く 納豆菌を毎日手軽に。そのもの納豆
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「腸内フローラ」はいつ決まる?離乳食期を過ぎると大人同様の多様性に

母親の胎内にいる間、胎児の腸内は無菌状態であると言われています。そして、成人の腸内には約1,000種、数にして 100兆 ~ 1,000兆個の細菌が生息していると言われています。この多くの腸内細菌との共生は、出生と共に始まります。

出生後1~2日の胎児の便にはほとんど細菌がみられませんが、出生後24時間以内に大腸菌、ぶどう球菌(以上、悪玉菌)、腸球菌、クロストリジウム(以上、日和見菌もしくは善玉菌)が増殖を開始し、生後3~4日になると乳酸桿菌やビフィズス菌(以上、善玉菌)が増殖を開始すると報告されています。その後、様々な細菌が生育を開始し、離乳期(生後6ヶ月前後)を過ぎると腸内細菌叢は安定期を迎え、成人と同様な多様性(細菌群集の構成)を示すようになります。

一方で、授乳パターン(母乳、人工乳、または固形食品)の影響により、生後2~3年は著しい変化を示すとも報告されています。小児期から青年期(4~17歳)に腸内細菌の多様性は増していき、性別固有種に分かれていくと報告されています。

このように、出生時に母親から子供に細菌が受け渡され、周囲の環境に暴露されることから腸内細菌との共生が開始し、不安定な乳児期を経て、幼児期に安定していき、小児期から青年期に成熟されていきます。

分娩方法や授乳パターンでも腸内細菌の多様性が異なる

胎盤や臍帯に細菌が存在することから、ヒトと細菌の関係は子宮内で始まり、腸内細菌叢の構成に影響するという報告もあります。

そして、出生時の分娩様式は、乳児の腸内細菌叢の多様性に直接影響すると報告されています。経腟的に出産した乳児は、帝王切開で生まれた乳児に比べて、多様で健康的な細菌群集を持つことが報告されています。

また、授乳パターン(母乳、人工乳、または固形食品)の影響により、腸内細菌の多様性は著しく変化することが報告されています。

別の論文では、母乳中には特有のヒトミルクオリゴ糖がいくつか含まれており、その濃度は、初乳中には2 %、常乳中には 1 % 程度であること、ヒトミルクオリゴ糖にはビフィズス菌を選択的に増殖させる作用があることが報告されています。

離乳食期から腸内環境に気をつけることが健康へとつながる

乳幼児期(0~3歳)は腸内細菌叢が変化しやすいため、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌などの善玉菌や食物繊維(特に水溶性食物繊維)、これらを豊富に含む発酵食品を摂り、腸内環境を整えることが重要になってくると考えられます。

それが、その後の成長やアレルギー抑制、免疫力の強化などにつながり、健康の維持に役立つからです。特に、帝王切開で生まれた子や人工乳中心で育った子は、離乳食を摂るようになる頃から注意することにより、乳幼児期をより健康に過ごすことが出来ると考えられます。

成人においても、健康を維持する上で、腸内細菌叢の多様性とバランスを保つことが大事ですが、乳幼児期には、その後の成長や成人した後への影響を与えることから、お腹の調子を整えることは特に重要になります。

腸内環境を整えることは、食事や薬の代謝を正常にし、心身の健康増進と疾病予防に関与していることがわかっています。日々の食生活やストレスを上手くコントロールし、発酵食品や食物繊維を積極的に摂り、お腹の調子を整えて健やかで楽しい日々を送りましょう。

参考文献・サイト

1) 腸内細菌叢(腸内フローラ)とは 健康長寿ネット : 公益財団法人長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/kenko-cho/chonai-saikin.html
2) 馬場重樹、佐々木雅也、安藤朗:腸内細菌叢とdysbiosis 、日本静脈経腸栄養学会雑誌, 33 (5), 1099-1104, 2018
3) 清水健太郎 他:SIRS患者における腸内細菌叢,腸内環境の変化とシンバイオティクス療法の有効性、日救急医会誌, 17, 833-44, 2006
4) 山田千早:ヒト・動物の腸内に生息する嫌気性細菌の代謝機能 ビフィズス菌やメタン菌の代謝機能から応用研究への展開、化学と生物, 60 (9), 446-452,  2022
5) Hui Li, Junjun Ni and Hong Qing:Gut Microbiota: Critical Controller and Intervention Targett in Brain Aging and Cognitive Impairment. Front. Aging Neurosci., 25 June 2021, Sec. Nurocognitive Aging and Behavior,
http://doi.org/10.3389/fnagi.2021.671142
小笠原 和也

小笠原 和也 
そのもの株式会社学術顧問/
九州大学大学院 農学研究院 特任准教授

熊本大学大学院医学教育部卒。 ナットウキナーゼをはじめとする機能性⾷品原料の研究開発、 35年間に渡る納⾖菌を主とする微⽣物学・醗酵学・酵素学の研究開発の経験をもとに幅広く活躍中。

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