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遺伝子組換え食品とは、「別の生物の細胞から取り出した有用な性質を持つ遺伝子を、その性質を持たせたい植物等の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせる技術を用いて開発された作物及びこれを原料とする加工食品」であると、消費者庁のホームページに掲載されています。同様な記述が、厚生労働省のホームページや農林水産省発行の資料にも記載されています。そして、遺伝子組換え技術は、「品種改良の一つの方法」とも記載されています。
遺伝子組み換え食品を市場に出すためには、内閣府の食品安全委員会で安全性が認められなければなりません。現在、日本では、9農産物およびそれを原材料とした33加工食品群が流通を認められ、遺伝子組換え表示制度の義務対象品目となっています。9農産物とは、下記の食品です。
大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実(わた)、アルファルファ、からしな、てん菜(砂糖大根)、パパイヤ
また、食品添加物(加工助剤)である、キモシン、α-アミラーゼ、リパーゼも認められています。これらの酵素製剤は加工工程で分解・失活させ、食品中に残らないことが義務付けられています。
遺伝子組換えによって付加される性質には、次のものがあります。
1) 除草剤耐性 : 特定の除草剤をまいても枯れない特性を付加された作物
2) 害虫抵抗性 : 害虫だけに毒性を示すタンパク質などを作る遺伝子が付加された作物
3) その他 : ウイルスに感染しにくい耐病性作物、乾燥に強い干ばつ耐性作物、オレイン酸やビタミンAを高含有する栄養強化作物など
遺伝子組換え作物は、農薬散布の労力軽減、農産物の収量向上、栄養成分を改変し栄養不足にあえぐ途上国の人々の栄養状況の改善や、消費者の健康維持や増進への貢献を目的として開発されました。
最初の商業栽培が開始されたのは1996年のことです。食糧不足や栄養不足の改善などに貢献している事実がある反面、他の作物への影響、雑草などとの交配による環境破壊、より強い病害虫の出現などの生物多様性への影響や、アレルギーの誘発や長期間摂取による子孫への影響などが懸念されているのも事実です。
新しい科学技術を人類の幸福の為に役立てることは、多くの科学者が望むことであり、科学者の存在意義の一つであることは間違いありません。
その一方で、遺伝子組換え作物については、特定の除草剤にのみ耐性を付与することで、その除草剤の使用量が増加したり、特許により守られているため、農家は毎年種苗会社から種子を購入しなければならないなど、商業的な色が強いのも事実です。
現在でも、将来の国際的な貢献も見据え、寒冷地や乾燥地、塩分が蓄積した土地など、これまで農作物が栽培できなかった土地でも育つ農作物や、花粉の飛散しない遺伝子組換え農作物の開発が行われています。
私を含め、多くの科学者は遺伝子組換え技術を否定していません。また、遺伝子組換え作物が危険であるとのデータも有りません。しかし、その一方で、安全であると判断されるほどデータ等が蓄積されていないのも事実です。つまり、「危険であるとは言えないが、安全であるともまた言えない」と考えている科学者が大半を占めています。今まで以上に安全性を重視した開発や、安全性のデータの蓄積が重要になると考えられます。
参考文献・サイト
1) 「遺伝子組み換え農産物」について : 農林水産省
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/anzenka/attach/pdf/GM1-1.pdf
2) 遺伝子組換え食品 : 消費者庁ホームページ
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/genetically_modified_food/
3) 知っていますか?遺伝子組換え表示制度 : 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/genetically_modified_food/assets/genetically_modified_230330_0001.pdf
4) 遺伝子組換え食品の安全性について : 厚生労働省医薬食品局食品安全部
https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/pamph01.html
5) 遺伝子組換え作物とは : バイテク情報普及会
https://cbijapan.com/about_gmo/gmo_about/
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