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ヒトの腸内には約1,000種、数にして 100兆 ~ 1,000兆個の細菌が居ると言われています。それらは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられ、その比率は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が最適とされています。日和見菌は、腸内環境が良いと善玉菌の味方となり、悪いと悪玉菌に傾くとされています。
現在では、腸内環境が便秘や下痢、肥満症だけでなく、うつなどの精神疾患やガン、痴呆症にも関与していることがわかっています。そのため、腸内環境を良い状態に保っておくことが、心身の健康を維持することにつながります。

腸内環境を良い状態にするためには、食事内容が重要になります。タンパク質、炭水化物、脂質をバランスよく摂り、食物繊維やオリゴ糖、ビタミン類、ミネラルも欠かさないことが大切です。
そのために最適な食品が「納豆」です。
納豆は、良質なタンパク質と脂質がバランスよく含まれており、食物繊維やオリゴ糖、ビタミン類、ミネラルも豊富に含まれています。
オリゴ糖や水溶性食物繊維は、便をやわらかくするほか、善玉菌のエサとなり善玉菌を増やし、腸の働きを良くする効果があります。不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の量を増やす働きとともに、腸を刺激し、腸の働きを活性化させる働きがあります。ビタミン類やミネラルも腸の活性化に欠かせない栄養分です。

納豆と納豆菌には、様々な健康効果が報告されていますが、その一つに便秘の改善があります。
便秘は女性や高齢者に起こりやすい症状ですが、近年では乳幼児や小児においても「頻度の高い健康障害」として注視されています。便秘が慢性化すると、お腹の張りや不快感、腹痛、ガス溜り、肌荒れなどの症状を引き起こします。ひどい場合には、不眠、うつ病、免疫力の衰え、花粉症などのアレルギー症が酷くなることもあります。また、幸せホルモンであるセロトニンの減少にもつながるとの報告もあります。
それらの原因となる腸内環境改善に役立つのが「納豆」です。
納豆菌には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きを助ける働きや増やす効果があり、腸内環境の改善に役立っています。

納豆には食物繊維やオリゴ糖、ビタミン類、ミネラル、納豆菌が豊富に含まれています。これらは、腸の活性化に欠かせない栄養分です。
食物繊維が不足すると、便秘になりやすくなります。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられ、どちらか一方だけではなく、両方をバランスよく摂ることが大事と言われています。
水溶性食物繊維は、便をやわらかくする効果があります。また、善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やし、腸の働きを良くする効果があります。オリゴ糖も水溶性食物繊維の一つです。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の量を増やす働きとともに、腸を刺激し、腸の働きを活性化させる働きがあります。
納豆はこの両方の食物繊維をバランスよく含んでいます。納豆に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維: 2.3 g 、不溶性食物繊維: 4.4 g (可食部 100 g 中)となっています。
納豆には、腸を活性化させるために重要な栄養成分のほか、納豆菌も含まれています。納豆菌は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きを助け、腸内環境の改善に役立っています。
腸の中で悪玉菌が増えると、悪玉菌が作る有害物質により便秘や下痢になるだけでなく、様々な病気の原因となります。そのため、善玉菌が優位な状態を作り、腸内環境を改善させることは、正常な排便のみならず健康な体を作る基本となるのです。
ぜひ、納豆を食べて腸内環境を整えていきましょう。

小笠原 和也
そのもの株式会社学術顧問/元九州大学大学院 農学研究院 特任准教授
熊本大学大学院医学教育部卒。 ナットウキナーゼをはじめとする機能性⾷品原料の研究開発、 39年間にわたる納⾖菌を主とする微⽣物学・醗酵学・酵素学の研究開発の経験をもとに幅広く活躍中。

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