


体にいいとよく言われる「納豆」。皆さんは、何を目的に納豆を食べていますか?目的別に食べ方が変わってきます。これらについて、少し考えてみましょう。

納豆の味や風味自体がお好きで食べるという方。最も健全な食べ方です。このタイプの方は何をしても大丈夫です!
好きな薬味でも、好きな食材でも、美味しいと思う調味料でも、何を加えても問題無し!もちろん、調理も問題ありません。煮るなり、焼くなり、揚げるなり、お好きなようにどうぞ!可能性は無限大です!

納豆には豊富な栄養素が含まれています。栄養補給のために納豆を食べる人も多いでしょう。
どんな栄養が摂れるのか、また、注意点についてもあげていきます。
●タンパク質
納豆は、良質なタンパク源であり、アミノ酸バランスも優れています(アミノ酸スコア100)。納豆中のタンパク質は、醗酵の過程でペプチドやアミノ酸に分解されているので、体内に吸収されやすくなっているのです。
●脂質
大豆由来などの植物性脂肪は、動物性脂肪に比べて体に付きにくい油です。同じ量の動物性脂肪に比べて肥満になりにくい良質の油です。
●炭水化物
納豆中の炭水化物は、オリゴ糖や食物繊維の形で残っており、腸内環境に良い影響を与え、腸内の善玉菌のサポートにもなります。
●ビタミン類・ミネラル類
ビタミン類などの栄養成分も豊富に含まれています。やや不足気味なのがビタミンC とカルシウム。これらは、他の食品で補いましょう。
加熱調理は極力控えましょう。加熱調理することにより、タンパク質は変化し崩れ、消化されにくくなり、脂肪は酸化されます。また、ビタミンやナットウキナーゼなどの酵素は、熱に弱いため壊れてしまいます。
食べるタイミングは、栄養補給が目的ですので、朝食もしくは昼食として食べるのが良いでしょう。夕食に食べると、栄養豊富な納豆は寝ている間には消費しきれず、肥満の原因になる可能性もあります。
食べ合わせの悪いものとして、卵があげられますが、これは卵白中に含まれる「アビジン」という成分が、納豆に含まれる「ビオチン」の吸収率を下げるからです。ビオチンは、ビタミンB 群に属する水溶性ビタミンの一つですが、他の食品中にも含まれていますし、腸内細菌によっても作られるので、あまり気にしなくても大丈夫です。

ナットウキナーゼ、大豆イソフラボン、ポリアミン、5-アミノレブリン酸(5-ALA)、ポリ-γ-グルタミン酸、納豆菌・・・納豆の中には数多くの機能性成分が含まれています。
これらの機能性成分の摂取を期待して、あるいは目的にして、納豆を食べている方。あまり意味がないかもしれません。
納豆中に含まれる機能性成分の多くは、メーカー、商品、製造日などによって含有量がバラバラで、一定量を摂取することが出来ません。また、薬味やその他の食品と一緒に摂ること、あるいは調理することで壊れる成分も多くあります。機能性成分を期待する場合は、信用できるメーカーのサプリメントで補うのが良いかもしれません。

腸活(納豆菌)目的で納豆を食べている方。こちらも、あまり意味がないかもしれません。実は、納豆パックの納豆菌はすべてが生きて腸まで届くとは限らないのです。
納豆菌は生育に適さない環境になったとき、「芽胞」というバリアを作り出します。納豆菌を生きて腸まで届けるには、このバリアをもつ「芽胞状の納豆菌」を摂ることが重要です。しかし、納豆パックの納豆菌は生育に適した環境にあるため、ほとんどが芽胞を持たないと考えられるのです。

芽胞状の納豆菌を摂りたい場合にも、サプリメントなどをおすすめします。芽胞状の納豆菌を使用している商品をご紹介します。気になった方は、ぜひ試してみてください。
化学農薬・化学肥料不使用で栽培された佐賀県江北町産大豆を独自の「そのもの納豆菌」で発酵した納豆100%使用したパウダータイプの納豆。納豆をフリーズドライ(凍結乾燥)で粉末化することで、納豆の栄養や生きて腸まで届く「芽胞状の納豆菌」を効率的に摂ることができます。
化学農薬・化学肥料不使用で栽培された佐賀県江北町産大豆を独自の「そのもの納豆菌」で発酵した納豆のフリーズドライ(凍結乾燥)粉末を100%使用して植物性ハードカプセルに詰めました。納豆の栄養や生きて腸まで届く「芽胞状の納豆菌」を手軽に習慣にできます。
適度な睡眠と運動、発酵食品などを食べて食生活にも気をつけ、健康で活力のある身体作りをしていきましょう。

小笠原 和也
そのもの株式会社学術顧問/元九州大学大学院 農学研究院 特任准教授
熊本大学大学院医学教育部卒。 ナットウキナーゼをはじめとする機能性⾷品原料の研究開発、 39年間にわたる納⾖菌を主とする微⽣物学・醗酵学・酵素学の研究開発の経験をもとに幅広く活躍中。
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