

ANNOUNCEMENT
The "Cart" and "My Page" sections and the "order confirmation e-mail" are in Japanese. Please, use a translation tool to see the content in your language (ex. Google translate).
If you have an e-mail inquiry, we can attend you in English and Spanish. Thank you.
納豆は日本の伝統的な発酵食品であり、多くの日本人にとって馴染み深く、食卓に欠かせない食品です。
逆に言えば、海外では馴染みが薄く、知らない人や苦手な人が多いことになります。海外から見た納豆はどんなものでしょうか?
あるアンケート(*1)によると、在日外国人の日本食への意識は総じて高評価ですが、残念なことに、「嫌いな日本食」の筆頭が『納豆』であり、4割強の人が嫌いとしています。少し古いアンケート(2016年)でもあり、年々、納豆嫌いは少なくなっているとする調査もあるようです。
特に、2020年にはイギリスの医学ジャーナル誌「ブリティッシュ メディカル ジャーナル(BMJ)」に、納豆食と長寿に関連する論文が発表されてからは、アメリカやヨーロッパでも納豆ブームが再び起きました。しかし、「納豆のネバネバと臭いがダメ…」とする外国人が大多数です。
参考:タキイ種苗:在日外国人へ『日本の食文化に関する意識調査』を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000007136.html
元々、ヒトは臭いもの・酸っぱいもの・苦いものは本能的に避けるとも言われています。臭いもの・酸っぱいものは〝腐敗した食品〟、苦いものは〝毒を含んだ食品〟と認識されると言われています。
発酵と腐敗の違いは、人間にとって有益であるか、有害であるかです。人間にとって有益であれば〝発酵〟、有害であれば〝腐敗〟となりますが、その基準は曖昧なもの。発酵食品にあまり馴染みのない海外の人などは、より強く〝腐敗〟に感じるようです。
一方で、海外ではどのようにして納豆を食べることができるのでしょうか?
以前は、日本から冷凍した納豆が輸出され、現地の日本食マーケットなど特定の店舗で販売されるだけでしたが、現在では海外で製造され現地のマーケットや和食店などで広く販売・提供されている納豆も多くあります。
ある調査(*2)では、2021年2月現在で、海外には 46社の納豆メーカーがあると報告されています。北米、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸の 19ヶ国で製造されているとの事です。国別では、アメリカ 10社、中国 6社、タイ国 4社がベスト 3ですが、ケニアと南アフリカにも 1社ずつあるそうです。
参考:Seesaa Wiki 納豆
https://seesaawiki.jp/w/taiji141/d/%C7%BC%C6%A6%C0%BD%C2%A4%B8%B5%B0%EC%CD%F7
海外において、二、三十年前には和食は〝味の薄い食べ物〟、発酵食品は〝東洋のミステリアス(怪しげ)な食品〟とされていましたが、ここ十数年で、和食や発酵食品への評価と健康効果への期待は年々高まっています。今後、もっともっと評価されるように研究と広報を行いたいと考えています。
暑い国では、流通や販売時の温度管理が大変でしょうね。外国産の納豆の風味に、とても興味があります。一度食べてみたいものですね。
小笠原 和也
そのもの株式会社学術顧問/
九州大学大学院 農学研究院 特任准教授
熊本大学大学院医学教育部卒。 ナットウキナーゼをはじめとする機能性⾷品原料の研究開発、 35年間に渡る納⾖菌を主とする微⽣物学・醗酵学・酵素学の研究開発の経験をもとに幅広く活躍中。
この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!
受付時間:9時〜17時(年末年始・休業日を除く)
受付時間:10時〜17時(年末年始・休業日を除く)
ご返信は3営業日中(年末年始・休業日を除く)