

ANNOUNCEMENT
The "Cart" and "My Page" sections and the "order confirmation e-mail" are in Japanese. Please, use a translation tool to see the content in your language (ex. Google translate).
If you have an e-mail inquiry, we can attend you in English and Spanish. Thank you.
納豆の風味に影響するのは、主に納豆菌の種類と大豆の品種です。
風味に影響する要素は他にもありますが、これらを「メーカー毎のノウハウ」といいます。産業的な納豆の製造工程は次の通りです。
大豆を水に浸します。季節や天候など、日々の状況に合わせて厳選するのはまさに職人技です。
大豆の様子を見ながら蒸煮します。調整が必要なため、蒸してる間も目が離せません。
蒸しあがると、よく見慣れた納豆の色に。納豆菌を全体に振りかけ、まんべんなくかき混ぜます。
小分けにして、室(むろ)に入れます。
ここからは室をまめにチェックして、発酵度合を確認していきます。手間ひまをかけて納豆が完成します。
納豆の製造工程
納豆の風味には、浸漬に使用する水、浸漬時の温度と時間、蒸煮時の温度と時間、容器の形態と材質、室(むろ)の温度と湿度、発酵時間なども重要な要素となります。さらに、納豆の製造日ごとの気温や湿度などの外気要因も考慮しなければなりません。
工場で生産されている納豆は機械的に作られているイメージが強いですが、実は、これらの要素をコントロールしないと同じ味と香りの納豆を作り続けることは出来ません。
まさしく、職人技の集大成なのです。職人さん恐るべし…!
ところで、前述の要素の中に一つだけ人知を超え、コントロール不可能なものがあります。
そう、発酵過程における納豆菌の働きです。
納豆菌などの微生物は、自身の遺伝子をコピーし分裂しながら増えていきます。つまり、納豆1パック中にいる何億~何十億個の納豆菌は全て同じ遺伝子を持っている、すなわち、同じ細胞(生物)なのです。同じ個体なら働きも同じはずなのですが、実際は違いがあります。
納豆菌がこの世に生まれて何万年(いやそれ以上?)経過しているかは定かではありません。
その間に繰り返された遺伝子コピー・分裂の過程で、少しずつ変異が入ってきたのだと思われます。
僕たち納豆菌は、長い年月をかけてたくさん増えて、美味しい納豆を作り続けているんだ!
同じに見える納豆菌も、実はクセが強い!
(と、同郷のお笑い芸人風に言ってみた。)
小笠原 和也
そのもの株式会社学術顧問/
九州大学大学院 農学研究院 特任准教授
熊本大学大学院医学教育部卒。 ナットウキナーゼをはじめとする機能性⾷品原料の研究開発、 35年間に渡る納⾖菌を主とする微⽣物学・醗酵学・酵素学の研究開発の経験をもとに幅広く活躍中。
この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!
受付時間:9時〜17時(年末年始・休業日を除く)
受付時間:10時〜17時(年末年始・休業日を除く)
ご返信は3営業日中(年末年始・休業日を除く)